漫画まとめ

大人向けの深い漫画おすすめ10選 ストーリーや感情の深さ

闇金ウシジマくん (真鍋昌平)

マンガ「闇金ウシジマくん」のオススメポイント

「闇金ウシジマくん」は、現代日本社会の闇の部分を赤裸々に描いた問題作です。法外な金利で金を貸し付ける闇金融業者と、金に困った債務者たちの姿を通して、人間の弱さや欲望、そして社会の歪みを浮き彫りにしています。

主人公の丑嶋馨は、一見すると悪徳な闇金業者ですが、実は彼なりの正義感を持っており、時には債務者たちを救済する一面も。そんな丑嶋と、彼に翻弄される債務者たちの姿は、読む者の心を揺さぶります。

この作品は、単なるエンターテインメントではなく、現代社会の問題点を考えさせてくれる「社会派エンターテインメント」とも言えるでしょう。闇金融という社会のタブーに正面から切り込み、人間の本質を見つめ直す作品は、大人になった今だからこそ読んでほしい1冊です。

ドラマや映画でも大きな話題を呼んだ「闇金ウシジマくん」。社会の闇に興味がある方、人間ドラマが好きな方は、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと、あなたの人生観を揺るがす衝撃の読書体験になるはずです。

コウノドリ (鈴ノ木ユウ)

マンガ「コウノドリ」のオススメポイント

「コウノドリ」は、産科医療の現場を舞台に、さまざまな人間ドラマを描いた感動作です。主人公の鴻鳥サクラは、ジャズピアニストとしての顔も持つ個性的な産婦人科医。彼のもとを訪れるのは、多様な背景を持つ妊婦とその家族たちです。

本作は、「切迫流産」や「人工妊娠中絶」など、デリケートな医療テーマを丁寧に扱いながら、命の尊さと向き合う登場人物たちの姿を描き出します。作者自身の出産経験から生まれたこの物語は、医療現場のリアルさと、温かく深い人間ドラマが見事に融合しています。

社会的なメッセージ性も持ち合わせた「コウノドリ」は、第40回講談社漫画賞を受賞し、テレビドラマ化もされた大ヒット作。妊娠・出産について真摯に考えさせられる、大人におすすめの医療漫画です。

プラネテス (幸村誠)

マンガ「プラネテス」のオススメポイント

『プラネテス』は、2070年代の近未来を舞台に、宇宙開発に携わる人々の群像劇を描いた大人向けSF漫画です。主人公の星野八郎太は、宇宙ゴミの回収業を担うサラリーマンでありながら、大きな夢を抱いています。

本作は、宇宙ゴミ回収業者の視点から、リアリティあふれる近未来の姿を表現しています。美しい宇宙の描写とともに、普遍的な人間の悩みが哲学的に描かれており、読者に深い感銘を与えます。

また、『プラネテス』は、人気作『ヴィンランド・サガ』を手掛けた幸村誠のデビュー作であり、2002年に星雲賞コミック部門を受賞するなど高い評価を得ています。翌年に放送されたアニメも同賞のメディア部門を受賞し、話題となりました。

"SFを一段階進めた"と謳われる本作は、宇宙開発の恩恵と影の部分を丁寧に描写し、読者に考えさせる内容となっています。夢と現実の狭間で葛藤する主人公の姿は、多くの人々の共感を呼ぶでしょう。

SF漫画の傑作として知られる『プラネテス』は、大人向けの深みのある作品です。宇宙と人間の関わりを描いたこの物語に、ぜひ触れてみてください。きっと新たな発見と感動が待っているはずです。

チ。 ー地球の運動についてー (魚豊)

マンガ「チ。 ー地球の運動についてー」のオススメポイント

「チ。 ー地球の運動についてー」は、15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説の真理を追い求める人々の生き様を描いた大人向け漫画です。天動説を絶対的真理とする宗教・C教が支配する時代に、異端とされた地動説の証明に命をかける主人公たちの姿は、読む者の心を揺さぶります。

著者の緻密な歴史考証に基づいた世界観と、登場人物たちの信念と情熱が織りなす物語は、まるで一大叙事詩のようです。架空の歴史漫画でありながら、現代社会にも通じる普遍的なテーマを扱っており、読後に深い感銘を受けることでしょう。

名言の数々は、登場人物たちの強い意志と信念を表現しており、読者の心に深く刻まれます。2022年まで連載され、第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した本作は、アニメ化も予定されている注目の漫画です。歴史や哲学、人間ドラマに興味がある方には是非おすすめしたい一冊です。

違国日記 (ヤマシタトモコ)

マンガ「違国日記」のオススメポイント

「違国日記」は、人生の岐路に立たされた2人の女性が、お互いの存在を通して自分自身と向き合い、成長していく物語です。主人公の槙生は、人見知りで不器用な性格ゆえに、姪の朝との同居に戸惑いを感じています。一方、朝は両親を突然失い、心に大きな傷を抱えながらも、槙生との新生活に溶け込んでいきます。

この作品は、繊細な心理描写を通して、誰もが抱える人生の不安や悩みを浮き彫りにしています。槙生と朝の手探りの同居生活は、時に笑いを誘い、時に胸を締め付けます。しかし、そのような日常の中で、2人は少しずつ心を通わせ、互いに支え合う存在となっていきます。

「違国日記」は、人それぞれの多様な価値観を肯定するような世界観を持っています。作中には、大人の胸に刺さる名言の数々が散りばめられており、読者の心を揺さぶります。この作品を通して、自分自身と向き合い、他者との関わり方について考えさせられるでしょう。

人生の荒波に揉まれながらも、前を向いて歩んでいく2人の女性の姿に、勇気をもらえる作品です。繊細な心を持つ人、人生の不安や悩みを抱える人に、ぜひおすすめしたい漫画です。

僕だけがいない街 (三部 けい)

マンガ「僕だけがいない街」のオススメポイント

「僕だけがいない街」は、過去へタイムリープしながら惨劇を回避しようともがく主人公の物語です。売れない漫画家・藤沼悟は、「再上映(リバイバル)」と呼ばれる特殊能力を持っており、直後に起きる悪い出来事を回避するために、その直前の場面に何度もタイムリープしてしまいます。

ある日、悟は児童の交通事故を未然に防ぎますが、代わりに自身が車にはねられてしまいます。この事故をきっかけに、悟の人生は大きく変化していきます。母親の佐知子が上京し、一緒に暮らし始めますが、彼女は1988年に北海道で起きた連続誘拐殺人事件の真犯人を目撃したことで、何者かに殺害されてしまいます。

悟は自らの過去に向き合いながら、母親の死の真相を追究していきます。現在と過去が交差する中で、事件の謎が少しずつ明らかになっていく展開は、ミステリー要素も加わり、読者を引き込んでいきます。

息もつかせない怒涛の展開と、主人公の苦悩や葛藤が見事に描かれた作品です。過去と向き合い、運命に立ち向かう主人公の姿に、多くの読者が共感を覚えるでしょう。マンガ大賞やこのマンガがすごい!オトコ編に3年連続でノミネートされた秀作であり、アニメ化・実写映画化・ドラマ化もされている注目の大人向け漫画です。

ドロヘドロ (林田球)

マンガ「ドロヘドロ」のオススメポイント

「ドロヘドロ」は、唯一無二の世界観と独創性にあふれたダークファンタジー漫画です。顔をトカゲに変えられてしまった主人公・カイマンが、自分に魔法をかけた魔法使いを探し求める衝撃的なストーリーが展開します。

人間が住む「ホール」と魔法使いが存在する世界が、魔法のドアで隔てられた設定は非常に興味深く、読者を引き込みます。カイマンが本当の顔と記憶を取り戻すために、相棒のニカイドウとともに「魔法使い狩り」に挑む姿は、スリリングでありながらも、どこかユーモラスな魅力があふれています。

クセのある登場人物たちが織りなす混沌とした世界観は、他に類を見ない独特の雰囲気を醸し出しており、大人向けの漫画として高く評価されています。2000年から18年間にわたる長期連載と、2020年のアニメ化は、その人気の高さを物語っています。

グロテスクな描写もありますが、それがかえって作品の魅力を引き立てています。ダークファンタジー好きや、独創的な世界観を求める方には是非おすすめしたい、唯一無二の漫画作品です。

嘘喰い (迫稔雄)

マンガ「嘘喰い」のオススメポイント

「嘘喰い」は、天才ギャンブラー・斑目貘の活躍を描いた大人向けギャンブル漫画です。貘は「嘘喰い」の異名を持ち、かつては秘密組織「賭郎」で恐れられていましたが、すべてを失ってしまいました。

多重債務者の青年・梶隆臣と出会った貘は、彼を相棒として、再び「賭郎」の頂点を目指す「屋形越え」に挑戦します。命すら対価にする過酷なギャンブルの世界で、貘は狂気のゲームに次々と挑んでいきます。

心理戦と駆け引きに満ちた緊張感あふれるストーリーに加え、ダイナミックなバトルアクションも魅力の一つ。週刊ヤングジャンプで連載された本作は、大ヒットを記録し、2022年には実写映画化されるなど大きな話題を呼びました。

ギャンブルの醍醐味である騙し合いと、それに伴う人間ドラマを存分に楽しめる作品です。大人向けの本格ギャンブル漫画をお探しの方におすすめの一作です。

ゴールデンカムイ (野田サトル)

マンガ「ゴールデンカムイ」のオススメポイント

大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」は、明治時代末期の北海道を舞台に、埋蔵金をめぐる生存競争を描いた歴史冒険譚です。元兵士の杉本佐一は、一攫千金を狙って北海道へやってきます。そこで耳にしたのは、隠された莫大な埋蔵金の噂。手がかりを握る凶悪な死刑囚たちとの戦いと、アイヌの少女・アシㇼパとの冒険が幕を開けます。

埋蔵金を狙う個性豊かな登場人物たちの思惑が入り乱れ、息もつかせないサバイバルが展開されます。アイヌの文化や風習、各地の郷土料理に触れられるのも魅力。エンターテインメント性あふれる、おすすめの作品です。

2014年から2022年まで「週刊ヤングジャンプ」で連載され、第22回手塚治虫文化賞マンガ大賞をはじめ、数々の漫画賞を受賞しました。アニメは4期まで放送されているほか、実写映画の制作も発表されています。完結後も注目を集め続けている人気作です。

大人向けの内容ですが、歴史や文化、料理などにも触れられており、学びながら楽しめる作品となっています。ぜひ、この機会に「ゴールデンカムイ」の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

インベスターZ (三田紀房)

マンガ「インベスターZ」のオススメポイント

「インベスターZ」は、授業料無料の超進学校を舞台に、本格的な投資と経済の知識を描いた異色の大人向け漫画です。著者は『ドラゴン桜』などの名作を手掛けた三田紀房で、2013〜2017年まで「モーニング」で連載され、ドラマ化もされています。

創立130年の道塾学園には、各学年の成績トップ6だけが在籍する「投資部」という秘密の部活動があります。その使命は、3000億円を運用し、学校の運営資金を稼ぎ出すこと。入学試験満点でトップ合格した主人公の財前孝史も、その活動に参加することになります。

株式やベンチャー企業への投資など、様々な分野での資金運用に携わる中で、財前は投資の奥深さと面白さに引き込まれていきます。同時に、道塾の創設者・藤田金七の玄孫である藤田純一との出会いを通じて、投資の本質的な意味についても考えさせられます。

金融商品の投資をテーマに、中高生たちがマネーゲームを繰り広げる斬新な設定が魅力です。また、投資や金儲けにまつわる名言も多く登場し、投資初心者も楽しみながら金融市場について学べる内容となっています。

経済やお金について楽しく学びたい人、投資に興味がある人におすすめの、知的好奇心をくすぐる大人向け漫画です。

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