ジャンケットバンク (田中一行)
「ジャンケットバンク」は、あなたの日常を一変させる衝撃の物語です。地方銀行の地下で繰り広げられる、狂気のギャンブルの世界へと誘います。主人公の御手洗暉は、数字に強い以外は平凡な若き行員。しかし、ある日突然《特別業務課》への異動を命じられ、銀行の隠された真実を知ることになります。
そこで出会った天才ギャンブラー・真経津晨の鮮やかな戦いに魅せられた御手洗は、彼の歩む軌跡を見届ける決意をします。イカサマも心理戦も、単純なフィジカル差での勝利も、すべてが息をのむ展開で描かれ、どんでん返しの連続に目が離せません。
命がけのシリアスな勝負の合間には、ギャグや仲良しパートも盛り込まれ、読者を飽きさせません。ポップアップコーナーでは全商品完売、全国書店で新刊完売続出という大人気ぶりです。掲載誌は『ヤングジャンプ』ですが、アプリ版では全話初回無料で読めるチャンスも。あなたも、この狂った銀行ギャンブルの世界にハマること間違いなしです!
モンキーターン (河合克敏)
漫画「モンキーターン」は、日本四大公営競技の一つである競艇の世界を描いた作品で、競艇初心者の入門書としても日本船舶振興会から推薦されています。古い作品ではありますが、未だにこれを超える競艇作品が現れていないことからも、その名作ぶりがうかがえます。
主人公は野球一筋だった甲子園球児でしたが、挫折を乗り越えて新たに出会った競艇の世界で才能を開花させていきます。読者と同様に競艇知識ゼロからスタートするため、ライトな部分から少しずつ丁寧に競艇の世界を辿ることができるでしょう。
現在活躍中の競艇選手の中にも、本作を読んで競艇選手を目指したという方が多数いらっしゃいます。開催地が限られていることから、その魅力を知らない方も多いかもしれません。ぜひ「モンキーターン」で競艇の世界の一端に触れ、実際のレース場にも足を運んでみてください。きっと新たな発見や感動が待っているはずです。
咲-Saki- (小林立)
「咲-Saki-」は、可愛らしい絵柄で紡がれる異能力系麻雀漫画です。主人公の咲は、勝ちも負けもせずにゲームを終了できるという、ある種の天才少女。麻雀の高校生の全国大会を目指して、麻雀部がアツいスポ根を繰り広げます。
これまでの麻雀漫画は血生臭いものが多かったですが、この作品は一転して誰も死なない高校生の大会が舞台。ライバルとのアツい戦いからの友情や、凡人が天才を凌駕するジャイアントキリングなど、かわいらしいキャラデザインの登場人物たちと一緒に、安心して麻雀を楽しむことができます。
博打のしんどい部分を読む元気がないときには、「咲-Saki-」がおすすめです。2006年からヤングガンガンで連載が始まり、テレビアニメ化やドラマCDのリリースなども行われました。外伝作品も複数展開されており、「咲-Saki-」の世界観を存分に楽しめる作品となっています。麻雀が好きな方はもちろん、可愛らしいキャラクターと一緒にアツい戦いを楽しみたい方にもおすすめの作品です。
裏レート麻雀闘牌録 凍牌 (志名坂高次)
裏レート麻雀の世界を舞台に、圧倒的な記憶力と冷静沈着な打ち回しで無双する高校生・ケイの活躍を描いた「裏レート麻雀闘牌録 凍牌」。極道要素が強く、ドシリアスな作風ながらも、主人公の勝利に痛快なカタルシスを感じられる作品です。
シリーズを通して、ケイが自宅に匿っている戸籍のない異国の少女との関係性にも注目。闇が続く世界で、二人の絆がどのように変化していくのかにも引き込まれます。
負の感情をエネルギーに変え、巨大な悪に立ち向かうケイの姿は、読者の心を震わせずにはいられません。そして、続編『凍牌 コールドガール』では、ケイに匿われていた少女が主役となり、新たな物語が展開されます。
麻雀の描写も迫力満点で、ゲームの奥深さを感じさせてくれる作品。裏社会という独特の世界観と、登場人物たちの生き様に魅了されること間違いなしです。
銀と金 (福本 伸行)
福本伸行先生の作品の中でも最高傑作と称される「銀と金」は、裏社会で巨額のお金が動く賭博の世界を描いた漫画です。主人公の森田は、競馬ですべてを失った凡庸な男でしたが、ある日平井銀二と出会ったことで、命がけの大勝負に挑むギャンブラーの世界に足を踏み入れます。
バブル崩壊時を舞台にしているため、金利などの数値は現代とは少しズレを感じるかもしれません。しかし、博打のスリルや面白さは普遍的なものです。正義が通用しない社会の闇の中で繰り広げられる大立ち回りに、読者は激しく魅了されるでしょう。
同時に、このような世界が現実に存在するかもしれないと思うと、恐ろしくもなります。もしあなたが「カイジ」「アカギ」「零」を読了されたのなら、ぜひ「銀と金」も手に取ってみてください。福本伸行先生の作品の中でも、特に読んでおくべき一作です。
賭博黙示録カイジ (福本 伸行)
「賭博黙示録カイジ」は、ギャンブル漫画界のレジェンド作家・福本伸行氏の代表作です。社会の闇に立ち向かう主人公・伊藤カイジの命がけの勝負が描かれており、読者を引き込む中毒性のある展開が魅力です。
本作には、「限定ジャンケン」や「Eカード」など、数々の名シーンが登場します。これらのシーンでは、人間の本質が赤裸々に描かれ、読者の心を揺さぶります。
しかし、私たちは主人公やその他のキャラクターたちと同じ轍を踏まないよう注意しなければなりません。地道な努力を積み重ねることの大切さを学び、堅実に生きていくことが肝要です。
「賭博黙示録カイジ」は、エンターテインメントとしての面白さだけでなく、人生の教訓も与えてくれる作品です。ぜひ一度手に取ってみて、自分なりの学びを得てください。
アカギ ~闇に降り立った天才~ (福本 伸行)
「アカギ ~闇に降り立った天才~」は、福本伸行先生の麻雀漫画の代表作である『天 -天和通りの快男児-』の強キャラ・赤木しげるの若かりし頃を描いたスピンオフ作品です。
『天』のクライマックスで情緒を狂わされた方にこそ、ぜひ読んでいただきたい一作です。まだ麻雀の役すら覚えていない中学生の赤木が、「死ねば助かるのに」という決死の覚悟で、次々と強敵に立ち向かっていく姿は圧巻の一言に尽きます。
絵柄の第一印象に戸惑う方もいるかもしれませんが、ページをめくるごとにヒリつくストーリー展開に引き込まれ、1巻を読み終える頃には、歴戦の古強者をなぎ倒す赤木のカッコよさに心奪われること間違いなしです。
赤木の麻雀に懸ける情熱と、常識を覆す発想力、そして何より「死ねば助かる」という覚悟は、読む者の心に深く突き刺さります。現代の価値観で換算すると、数億円もの大金を賭けた勝負の連続に、ハラハラドキドキが止まりません。
福本伸行ワールドの真骨頂とも言える、究極の心理戦と駆け引きの妙味を、ぜひこの作品で味わってみてください。
今際の国のアリス (麻生羽呂)
「今際の国のアリス」は、理不尽なデスゲームに巻き込まれた主人公・有栖良平の生き残りをかけた戦いを描いた、サバイバル・サスペンス漫画です。鬱屈とした日常から一変、突如未来の荒廃した日本に転移させられた良平は、大切な友人たちと共に、命がけの "げぇむ" に挑まなければなりません。
物語は、次々と明かされる謎や、予測不可能な展開で読者を引き込み、一度手に取ったら最終巻まで一気に読み進めずにはいられない中毒性があります。登場人物たちの心理描写も丁寧に描かれており、彼らの絆や葛藤にも注目です。
また、原作漫画とは設定が異なるドラマ版も好評を博しているため、両方の作品を楽しむのもおすすめです。漫画とドラマ、それぞれの魅力を味わいながら、この先の展開を予想するのも一興でしょう。
もしあなたがサバイバルゲームや、ミステリアスな物語が好きなら、「今際の国のアリス」は必読の作品です。ぜひ、この機会に手に取ってみてください。
嘘喰い (迫稔雄)
「嘘喰い」は、ギャンブル漫画の金字塔とも言える作品です。主人公の梶が借金返済のために闇カジノへと足を踏み入れたことから、彼の運命が大きく変わっていきます。この作品の魅力は、単なるギャンブルの描写だけでなく、心理戦やイカサマの読み合い、そして勝負の後に待ち受ける暴力までもが見どころとなっていることです。
独自のルールで繰り広げられる多彩なギャンブルを、主人公たちは《心・技・体》で制していきます。そして、それらの違法なゲームを取り仕切る巨大組織「賭郎」の立会人たちも非常に魅力的なキャラクターとして描かれています。
一歩間違えば死に直結する極限状態の中で賭け続ける面白さは、全49巻という長編でも飽きさせない魅力を持っています。さらに、物語のあちこちに散りばめられた伏線が見事に回収されるのも、この作品の大きな魅力の一つです。
知略と暴力、両方の要素を兼ね備えた「嘘喰い」は、ギャンブル漫画の必須科目とも言える作品です。ぜひ、この機会に読んでみることをおすすめします。
Odds -オッズ- (石渡治)
『LOVE』の作者による競輪がテーマの漫画「Odds -オッズ-」は、ロードレースで将来を嘱望されていた主人公・辻堂麟太郎が、家族の悲劇をきっかけに競輪の世界に飛び込む物語です。
ロードレースと競輪という異なる自転車競技の世界観や、それぞれの特性が丁寧に描かれており、読者を引き込みます。麟太郎が競輪の魅力に徐々に取り込まれていく過程や、ライバルとの熱い戦いは、スポーツ漫画ファンならずとも感動を呼ぶでしょう。
また、家族を支えるために夢を一旦諦め、新たな道を選択する麟太郎の姿は、多くの読者の共感を呼ぶに違いありません。彼の強い意志と、仲間や先輩との絆が、読者の心を熱くします。
連載誌の事情から続編を重ねながらも、現在も連載が続いている本作。ぜひ、麟太郎の成長と活躍を長く見守ってください。
賭ケグルイ (河本ほむら,尚村透)
「賭ケグルイ」は、ギャンブルの強さで学園でのカーストが決まる狂った学園を舞台に、賭け狂う狂人たちの姿にカタルシスを感じる作品です。主人公側がイカサマを見抜いてコールド勝ちするという爽快感あふれるギャンブルシーンは、読者を魅了します。
美しい絵柄とは対照的に、エグいイカサマを仕掛けてくる最強女子たちの狂気を感じさせるシーンの迫力は凄まじく、読者の心を揺さぶります。凝った作りのゲームが次々と登場し、どんなゲームが現れるのかわくわくさせられると同時に、どんな狂人が見られるのかも楽しみになってきます。
生徒会長を筆頭に、それぞれのキャラクターが非常に魅力的なことから、スピンオフ作品も人気を博しています。早乙女芽亜里が主人公の『賭ケグルイ 双』、隻眼眼帯の少女・生志摩妄が主人公の『賭ケグルイ 妄』、ゆるい日常コメディの『賭ケグルイ(仮)』も刊行中です。
ギャンブルとカタルシス、美しさと狂気、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす「賭ケグルイ」の世界観は、一度ハマればもう抜け出せません。本編とスピンオフ作品を併せて、ぜひチェックしてみてください!
ギャンブルッ! (鹿賀ミツル)
「ギャンブルッ!」は、ギャンブル漫画の中でも珍しく小学生が主人公の作品で、少年向けの正統派ギャンブル漫画として高く評価できます。主人公のマサルは、父親をギャンブルで亡くし、極貧生活を送ることになりますが、天賦の才能を活かし、友達を助けることをきっかけにギャンブルの世界へ飛び込みます。
彼の鮮やかな勝利の姿は、読者に大きな感動を与えてくれるでしょう。ゲームの流れと運を的確に読み、狡猾な大人たちを正攻法で打ち負かす姿は、少年読者にとって憧れの存在となるに違いありません。
また、おまけページでギャンブルのルール解説が収録されているため、ギャンブルに馴染みのない読者でも理解しやすく、ギャンブルの面白さを感じることができます。
「ギャンブルッ!」は、少年の成長と友情、そして正義の勝利を描いた作品であり、少年漫画ファンなら一度は手に取ってみるべき作品です。
賭博覇王伝 零 (福本 伸行)
福本伸行先生の「賭博覇王伝 零」は、少年向けのギャンブル漫画の王道を行く作品です。主人公の宇海零は、義賊として世間を騒がせた少年で、大富豪・在全無量が建設中の「ドリームキングダム」に呼ばれ、究極のギャンブルに挑戦します。
この作品では、福本先生の他の作品とは一線を画し、友情・努力・勝利といった少年漫画の定番要素がしっかりと盛り込まれています。テーマパークのような場所で繰り広げられるデスゲームのアトラクションは、ギャンブルや謎解きのバリエーションが豊富で、読者を飽きさせません。
零と仲間たちの絆にも注目です。彼らは、在全無量相手に王としての資質を見せつけ、1000億円の賞金を目指して戦います。その目的は、振り込め詐欺の被害者全てを救うこと。正義感溢れる主人公と仲間たちの活躍は、読者の心を熱くさせるでしょう。
「カイジ」シリーズのエピソードが重く感じた方や、福本先生の作品を読んだことがない方にもおすすめの一作です。ぜひ、「賭博覇王伝 零」を手に取ってみてください。きっと、零の活躍に心を打たれ、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。
哲也 -雀聖と呼ばれた男 (さいふうめい,星野泰視)
漫画「哲也 -雀聖と呼ばれた男」は、麻雀のルールを知らなくても楽しめる麻雀バトル漫画です。かつては『週刊少年マガジン』に連載されていました。原作は阿佐田哲也氏の小説を再構成したもので、終戦後の貧しい日本を舞台に、主人公・哲也の麻雀の世界での大活躍が描かれています。
原作とは異なり、漫画版では善悪がはっきりとしているため、読後感も爽やかです。登場人物たちの個性的なキャラクターや、ハラハラドキドキの展開に引き込まれること間違いなしでしょう。
麻雀の知識がなくても、哲也の熱い生き様と人間ドラマを存分に楽しめる作品です。麻雀ジャンルの漫画の中でも、特に読みやすく、入門編としてもおすすめできる一冊です。ぜひ、この機会に「哲也 -雀聖と呼ばれた男」を手に取ってみてください。
幕末賭博バルバロイ (河本ほむら,羽田豊隆)
『賭ケグルイ』の作者が原作を手がけた、幕末を舞台にした賭博漫画「幕末賭博バルバロイ」をぜひおすすめします。女性であるがゆえに武士になれない鬱屈を抱えた剣術師範代・大御神甘楽が、謎の賭博師・豊臣秀との出会いをきっかけに、運命のルーレットが回り出します。
令和の感性で描かれた幕末の世界観は、センスの塊であり、史実の面白いエピソードを巧みに取り入れています。イカサマを暴く場面で突如として科学知識が登場するギャップも新鮮で、読者を飽きさせません。
イカサマと暴力が入り乱れる賭博の世界で、2人の目指す倒幕への道のりは、スリリングかつ痛快です。幕末という時代設定と賭博という要素が絶妙に絡み合った、他にはない独特の作品世界を堪能できます。歴史好きも、賭博好きも、そしてアクションが好きな人も、きっと満足できる一作です。
LIAR GAME (甲斐谷忍)
漫画「LIAR GAME」は、人の心理をついた頭脳戦が繰り広げられる名作です。この作品に影響を受け、ゲーム系の作品を描く作家も多いのではないでしょうか。超がつくほどのお人好し主人公・直(なお)が、ある日突然送られてきた謎の手紙から巻き込まれた《ライアーゲーム》。無力な直は偶然出会った詐欺師・秋山に助けを求めることになります。
緻密に練られた頭脳ゲームで、騙し騙されさまざまなゲームを鮮やかに攻略していく中毒性が癖になります。ゲームだけではなくストーリーも予想外の展開で、まさかのどんでん返しにコロコロと転がされるのも楽しい要素の一つです。
まずはコミックスの2巻まで読んでみてください。読み終える頃には、きっとあなたもこの嘘だらけのゲーム性に夢中になっているはずです。人間の心理を巧みに操る頭脳戦が好きな方には、ぜひおすすめしたい作品です。
ACMA:GAME (恵広史,メーブ)
「ACMA:GAME」は、頭脳戦と心理戦が熱い少年漫画です。主人公の織田照朝は、大企業の総裁でありながら、謎のマフィアから持ちかけられた「アクマゲーム」に巻き込まれていきます。己の大切なものを賭けて、さまざまな人間たちとの勝負に挑む照朝の姿は、読者を引き込み、一緒に考えさせてくれます。
ゲームのルールが非常にわかりやすく、「自分ならどうするか」と考えながら読み進められるのが魅力です。少年誌を意識して描かれているため、読者の思考を止めることなく、最後まで見届けることができます。
また、ラストは綺麗なハッピーエンドを迎えているため、安心して読めるギャンブル漫画作品でもあります。頭脳戦と心理戦が好きな人、ゲームのルールを考えるのが好きな人、そしてハッピーエンドが好きな人におすすめの作品です。
ビリオンレーサー (多田大我)
漫画「ビリオンレーサー」は、お金に執着する主人公が一攫千金を夢見てオートレースの世界に飛び込む、シンプルでスリリングなストーリーです。オートレースは日本の四大公営競技の一つで、法律で賭博行為が禁止されている中、合法的に賭けを楽しめる数少ない競技です。主人公は未知の世界に挑戦し、命がけの競走に身を投じます。ルールは作中で徐々に説明されるので、オートレースに詳しくない方でも安心して読み進められます。
競走車と呼ばれるレース用バイクは、余計な装備を取り払った600ccのマシンで、ギアは2段しかありません。コースの傾斜に合わせてハンドルの高さが左右で異なり、事故防止のためブレーキも付いていないという、まさにモンスターマシンです。そんな競走車を自在に操り、最速を競う刹那の勝負に心躍らせずにはいられません。
「ビリオンレーサー」は、お金と危険と隣り合わせの世界に飛び込む主人公の姿を通して、人生の極限に挑戦する興奮を味わえる作品です。ギリギリの勝負に賭ける男たちの生き様に、あなたも胸を熱くしてみませんか?
みどりのマキバオー (つの丸)
みどりのマキバオーは、元祖・プリティーで激熱な競馬漫画の金字塔です。下品なネタを散りばめつつも、手に汗握る努力、号泣せずにはいられない友情、鼻息荒くせずに読めない激闘という、ジャンプ魂の結晶のような作品に仕上がっています。
主人公のマキバオーは、プリティーですが競走馬としては一風変わったデザインで、競馬界でやっていけるのかとハラハラさせられます。しかし、のんびり屋さんで甘えん坊な仔馬が、いじめられても馬鹿にされても負けずに、母親と親分ネズミに導かれ、俊足のマッスル競走馬たちとの死闘に身を投じ、泥臭くも勝利を引っ掴む様は感動的です。
物語は、主人公マキバオーが母親との再会を果たし、競走馬への道を進むことを決意するところから本格的に始まります。スパルタ調教師や小柄な騎手との特訓により才能を開花させ、ライバルとの出会いや競走を通じて成長していく姿は、読者の心を熱くさせずにはいられません。
原作の悲しすぎるエピソードは、アニメ版では幸せなものに変更されているので、原作で号泣した方はぜひアニメ版で笑顔を取り戻してください。競馬ファンでなくとも、この作品の魅力にハマること間違いなしです。ぜひ一度手に取ってみてください!
エンバンメイズ (田中一行)
漫画「エンバンメイズ」は、ダーツを主軸に繰り広げられる心理戦や頭脳戦がメインのギャンブル漫画です。主人公の烏丸は、一流のダーツプレイヤーで「迷路の悪魔」の異名を持ち、非合法のデスゲームで数々の狂人たちと対決していきます。
この作品の魅力は、単なるダーツの腕前だけではなく、明敏な頭脳と心理戦に長けた主人公が、対戦相手を心理の迷宮に迷わせ圧倒していく点にあります。また、主人公の過去に関する謎や、ダーツプレイヤー養成施設の存在など、ストーリーの奥深さも魅力の一つです。
全6巻という短めの作品ながら、数々の個性的な狂人キャラクターとの勝負が綺麗にまとめられており、読後感も非常に良い作品です。特に、同じ作者の『ジャンケットバンク』がお好きな方には、必ず心を射貫かれる内容となっているでしょう。ダーツやギャンブル、そして心理戦が好きな方には是非おすすめしたい漫画です。