漫画まとめ

面白いミステリー漫画おすすめ10選 推理とサスペンスの名手たち!

僕たちがやりました (金城宗幸,荒木光)

マンガ「僕たちがやりました」のオススメポイント

「僕たちがやりました」は、凡下高校の生徒たちが隣の不良校・矢波高校への仕返しのために起こした爆破事件を描いたサスペンス漫画です。主人公・増渕トビオと仲間たちは、矢波高校の不良たちに目をつけられ、暴力を受けたことで復讐心に駆られます。彼らは夜間に矢波高校に忍び込み、爆弾を仕掛けますが、予想外の大惨事を引き起こしてしまいます。

この作品のおすすめポイントは、まずその緊迫感溢れる展開です。爆破事件後、トビオたちは罪の意識と恐怖に苛まれながら逃亡生活を送ることになります。彼らがどのようにして逃げ延びるのか、そして矢波高校の不良リーダー・市橋哲人がどのようにして彼らを追い詰めるのか、物語は一瞬も目が離せない緊張感で進行します。

また、登場人物たちの心理描写が非常に巧みです。トビオたちが犯した罪に対する後悔や恐怖、友情と裏切りの葛藤がリアルに描かれており、読者は彼らの心情に深く共感することができます。特に、罪の意識に苛まれるトビオの内面描写は秀逸で、彼がどのようにして自分の行動と向き合っていくのかが物語の大きな見どころとなっています。

さらに、因果応報というテーマも本作の魅力の一つです。トビオたちが引き起こした事件がどのようにして彼ら自身に跳ね返ってくるのか、その過程が非常にスリリングに描かれています。彼らの選択が次々と新たな問題を引き起こし、その連鎖が物語をより一層深く、複雑にしています。

「僕たちがやりました」は、青春とサスペンスが見事に融合した作品です。罪と罰、友情と裏切り、選択の連鎖というテーマに興味がある方には、ぜひ一読をおすすめしたい一作です。

ただ離婚してないだけ (本田優貴)

マンガ「ただ離婚してないだけ」のオススメポイント

「ただ離婚してないだけ」は、一見平凡な夫婦の闇に満ちた秘密を描いたミステリー漫画です。結婚7年目を迎えた柿野正隆と雪映の夫婦は、過去の流産をきっかけに関係が冷え込み、正隆は新聞配達員の夏川萌と不倫関係に陥ります。日常をやり過ごす「ただ離婚してないだけ」の仮面夫婦であった二人ですが、萌の妊娠や雪映の涙ながらの糾弾によって関係が一変します。正隆は萌との関係を清算し、雪映との関係も改善しようとしますが、事態は急展開を迎えます。

萌が精神的に不安定になり、雪映の懐妊を知って錯乱状態で自宅を訪れたことから、夫婦は必死の抵抗の末に萌を殺害してしまいます。この事件を隠蔽しようとする過程で、さらなる緊迫した状況が次々と発生し、読者をハラハラドキドキさせます。

本作のおすすめポイントは、何と言ってもその緻密なストーリーテリングとキャラクター描写です。夫婦の心の奥底に潜む欲望と葛藤、そして愛憎が入り混じった複雑な関係性が巧みに描かれています。事件を隠蔽しようとする夫婦の行動は、常に予測不可能であり、ページをめくるたびに新たな真実が明らかになるため、読者は息をのむばかりです。

さらに、殺人という共同体験が夫婦の絆を皮肉にも深めるというテーマも見逃せません。人間の心の闇と愛憎の深淵を覗くことができるこの作品は、ミステリーファンならずとも一度は手に取ってみる価値があります。

また、スピンオフ「ただ結婚しているだけ」では、新たな若い夫婦が登場し、物語がさらに広がります。ドラマ化もされているこの衝撃サスペンスは、読者に深い余韻を残すこと間違いなしです。

モンタージュ (渡辺潤)

マンガ「モンタージュ」のオススメポイント

「モンタージュ」は、1968年に発生した昭和史最大の未解決事件である三億円事件を題材にした本格サスペンス漫画です。物語は、16歳の少年・鳴海大和が瀕死の老刑事から「おまえの父親は三億円事件の犯人だ」と告げられるところから始まります。この衝撃的な告白をきっかけに、大和は父親の過去と事件の真相を追い求める旅に出ます。

「モンタージュ」の魅力は、過去と現在が巧みに交錯するストーリーテリングにあります。1968年の事件当時と現代の二つの時間軸が交互に描かれ、読者はまるでタイムトラベルをしているかのような感覚を味わえます。この手法によって、事件の全貌に迫る過程がよりスリリングに感じられます。

また、登場人物たちの心理描写や人間関係の機微が非常に丁寧に描かれています。特に大和の成長や葛藤、周囲の人々との関係が深く掘り下げられており、物語に厚みを持たせています。大和の探求の過程で明らかになる衝撃の事実や新たな謎は、読者を次々と驚かせ、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。

さらに、三億円事件という実在の未解決事件をベースにしているため、リアリティとフィクションが絶妙に融合しています。事件の真相に迫る過程で明らかになる数々の事実や新たな謎は、読者を驚かせ、物語に引き込む要素となっています。

「モンタージュ」は、ミステリーとサスペンスが絶妙に融合した作品であり、緻密なプロットと深いキャラクター描写が魅力です。昭和の未解決事件に興味がある方や、サスペンスやミステリーが好きな方には特におすすめです。読めば読むほど引き込まれること間違いなしの一作です。

僕だけがいない街 (三部 けい)

マンガ「僕だけがいない街」のオススメポイント

「僕だけがいない街」は、主人公・藤沼悟が持つ特殊能力「リバイバル」を軸に展開するスリリングなミステリー漫画です。悟は、自分の意思とは無関係に発動するこの能力によって、直後に起きる事件や事故の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムリープしてしまいます。能力に不満を抱えながらも日常生活を送る悟ですが、ある日の事故をきっかけに、彼の母・佐知子が1988年に起きた連続誘拐殺人事件の真犯人と同一人物であることに気付きます。しかし、その直後に佐知子は何者かに殺害されてしまいます。

この事件を解明するために、悟は自らの特殊能力を駆使し、過去と現在を行き来しながら真相に迫っていきます。物語は、彼が小学生だった時代に戻り、当時の友人たちと再会しながら、事件の真相を探る姿を描きます。過去の自分との対話や、当時の未解決事件に挑む姿は、読者に強い共感と緊張感を与えます。

おすすめポイントの一つは、緻密に練られたストーリーテリングです。物語の展開は予測不能であり、次々と明らかになる衝撃の真実が読者を釘付けにします。また、キャラクターたちの人間ドラマも見どころです。悟の成長や、彼と友人たちとの絆、母親との関係性などが丁寧に描かれており、感情移入しやすいです。

さらに、作画のクオリティも高く、特に過去と現在の対比が巧妙に描かれています。背景やキャラクターの表情など、細部にまでこだわりが感じられ、物語の緊張感を一層引き立てています。

「僕だけがいない街」は、タイムリープというSF要素を取り入れつつも、人間ドラマやミステリーの要素が絶妙に融合した作品です。過去の事件を解明し、未来を変えるために奮闘する悟の姿は、読者に強い印象を残します。スリリングな展開と深い人間ドラマを楽しみたい方には、ぜひおすすめしたい一作です。

名探偵コナン (青山剛昌)

マンガ「名探偵コナン」のオススメポイント

「名探偵コナン」は、推理力と洞察力に優れた高校生探偵・工藤新一が、謎の組織に毒薬を飲まされ小学生の姿になってしまうというユニークな設定のミステリー漫画です。新一は「江戸川コナン」と名乗り、探偵の毛利小五郎の家に居候しながら、組織の情報を得るために様々な事件に挑みます。

この作品のおすすめポイントは、まずその巧妙な事件の謎解きです。各エピソードは緻密に構成されており、読者を引き込む巧みなトリックと推理が満載です。コナンは、持ち前の推理力と阿笠博士の開発した万能アイテムを駆使して、次々と複雑な事件を解決していきます。この過程で読者も推理に挑戦する楽しさを味わうことができます。

また、登場人物たちの個性的なキャラクターも魅力の一つです。主人公のコナンはもちろん、幼なじみの毛利蘭や、頼りないが愛される探偵・毛利小五郎、そして天才発明家の阿笠博士など、魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。彼らの人間関係や成長も見どころで、物語に深みを与えています。

さらに、コナンが元の姿に戻るための手がかりを求める過程で、謎の組織との対決も物語に緊張感を与えています。この組織との対決は、物語の大きな軸となっており、コナンの成長とともに進展していくため、読者は長期にわたって楽しむことができます。

「名探偵コナン」は、推理やトリックの妙を楽しみながら、コナンの活躍と成長を見守ることができる、長く愛されているミステリー漫画です。ミステリーファンはもちろん、幅広い年代の方におすすめできる作品です。

約束のネバーランド (白井カイウ,出水ぽすか)

マンガ「約束のネバーランド」のオススメポイント

「約束のネバーランド」は、一見平和な孤児院が実は人間を食料として飼育する施設だったというショッキングな真実から始まるミステリー漫画です。物語は、主人公のエマ、ノーマン、レイの三人が、親友コニーが食肉として出荷される現場を目撃したことをきっかけに始まります。この出来事を機に、彼らは脱獄計画を立て、自由を求めて行動を開始します。

この漫画のおすすめポイントは、その緻密なストーリーテリングと予測不可能な展開にあります。孤児院という閉鎖空間で繰り広げられる心理戦と知恵比べは、読者を引き込む力が強く、ページをめくる手が止まりません。エマの身体能力とノーマンの知略、そしてレイの博識が組み合わさり、彼らの脱獄計画は次々と障害を乗り越えていきますが、その過程で仲間の裏切りや思わぬ敵の出現など、緊張感が絶えません。

さらに、物語が進むにつれて明かされる「鬼」の存在や、孤児院が「人間飼育場」であるという衝撃的な事実は、読者に大きなインパクトを与えます。監視者である「ママ」ことイザベラや、増員されたシスターとの対峙も見どころの一つです。彼らの行動は常に監視され、計画がバレるリスクと隣り合わせであるため、読者は一瞬たりとも目が離せません。

「約束のネバーランド」は、ミステリーとサスペンスが絶妙に絡み合った作品であり、心理戦や知恵比べが好きな読者には特におすすめです。エマたちが無事に脱獄できるのか、そしてこの世界の真の姿とは何なのか、その答えを知るために、ぜひ手に取ってみてください。

100万円の女たち (青野春秋)

マンガ「100万円の女たち」のオススメポイント

「100万円の女たち」は、売れない小説家・道間慎と5人の謎めいた美女たちとの共同生活を描いたミステリー漫画です。この作品の最大の魅力は、ミステリアスな設定と予測不能な展開にあります。美女たちは毎月100万円を慎に支払い、一つ屋根の下で暮らしていますが、その理由や素性は一切明かされていません。この謎めいた設定が物語に奥行きと緊張感をもたらし、読者を引き込む要素となっています。

各キャラクターも非常に個性的で、コーヒーを愛する全裸の白川美波、紅茶を愛するヨガと本好きの塚本ひとみ、ほうじ茶を愛する礼儀正しい小林佑希、アセロラジュースを愛する訳アリ高校生の鈴村みどり、そして牛乳を愛する大物感漂う開菜々果といった具合に、それぞれの嗜好や性格が細かく描かれています。これにより、読者は彼女たちの背景や秘密に興味を持ち、物語に深く没入することができます。

物語が進むにつれて、彼女たちの過去や存在理由が少しずつ明らかになり、同時に慎自身も変化していきます。この過程が非常にドラマチックで、人間ドラマとしての深さも兼ね備えています。特に、慎が彼女たちとの共同生活に幸せを感じ始めた矢先に起こる事件は、物語のクライマックスであり、読者の心を揺さぶります。

「100万円の女たち」は、ミステリーファンのみならず、ラブコメディーの要素も含んでいるため、幅広い読者層に楽しんでもらえる作品です。謎解きの面白さと人間ドラマの深さを兼ね備えたこの作品を、ぜひ手に取ってみてください。一度読み始めたら最後までページをめくる手が止まらなくなること間違いありません。

テセウスの船 (東元俊哉)

マンガ「テセウスの船」のオススメポイント

「テセウスの船」は、東元俊哉による日本の漫画作品で、ミステリー要素が強いサスペンスストーリーです。物語は、1989年6月24日に北海道・音臼村の小学校で発生した21人の毒殺事件から始まります。逮捕されたのは村の警察官・佐野文吾で、彼の無実を証明するために息子の田村心が過去に戻る能力を使って真相を探るという展開です。

この作品のおすすめポイントは、まずその緻密なストーリーテリングです。主人公の心が過去にタイムスリップし、次々と明らかになる衝撃的な事実に読者も一緒に驚かされます。タイムパラドックスによって生じる複雑な物語の展開は、読者を飽きさせません。また、心が過去を変えることで未来がどう変わるのかという緊張感が常に漂い、ページをめくる手が止まらなくなります。

さらに、登場人物たちの心理描写が非常に丁寧に描かれている点も見逃せません。特に、心が父親の無実を証明しようと奮闘する姿や、家族の絆が描かれるシーンは感動的です。ミステリー好きにはたまらない謎解きの面白さだけでなく、家族の絆や運命の選択といったテーマも深く掘り下げられており、読後に余韻が残ります。

「テセウスの船」は、単なるミステリーマンガとしてだけでなく、人間ドラマとしても高い完成度を誇る作品です。時空を超えて「真実」と対峙する心の姿を通じて、読者自身も考えさせられることが多いでしょう。ミステリーと人間ドラマが巧みに融合したこの作品を、ぜひ一読をおすすめします。

憂国のモリアーティ (コナン・ドイル,竹内良輔,三好輝)

マンガ「憂国のモリアーティ」のオススメポイント

「憂国のモリアーティ」は、アーサー・コナン・ドイルの名作「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場する宿敵モリアーティ教授を主人公とした、ミステリー漫画の傑作です。19世紀末のロンドンを舞台に、貧困や不平等に苦しむ人々を救うため、犯罪を巧みに操る天才数学者ウィリアム・ジェームズ・モリアーティの活躍を描いています。

この作品の最大の魅力は、緻密に計算された犯罪計画とそれに立ち向かうシャーロック・ホームズとの知的な対決です。モリアーティの犯罪は単なる悪事ではなく、社会の不正を正すための手段として描かれており、その計画の巧妙さと緻密さには驚かされます。ホームズとの知恵比べは、ミステリーファンにはたまらない興奮を提供します。

また、社会の闇に光を当てる鋭い批判精神と、正義とは何かを問いかける深いテーマ性もこの作品の魅力です。モリアーティは単なる悪役ではなく、社会の不平等や階級制度に対する強い反発心を持ち、その行動には一貫した信念があります。彼の目的は、腐敗した社会を浄化することであり、そのためには手段を選ばないという複雑なキャラクター設定が、読者に深い考察を促します。

さらに、ストーリーの背景には、モリアーティ伯爵家の長子アルバートと孤児院から引き取られた兄弟たちとの絆が描かれており、家族愛や友情といった人間ドラマも見どころです。これにより、単なるミステリー漫画ではなく、感情移入しやすいヒューマンドラマとしても楽しむことができます。

「憂国のモリアーティ」は、ミステリーファンはもちろん、社会派ミステリーを求める方にもおすすめの一作です。社会の不正に立ち向かう英雄像や、知的な対決のスリルを感じたい方にとって、必読の作品と言えるでしょう。

ミステリと言う勿れ (田村由美)

マンガ「ミステリと言う勿れ」のオススメポイント

「ミステリと言う勿れ」は、田村由美による新感覚のミステリー漫画で、主人公の久能整(くのう ととのう)が大学の同級生殺害の容疑をかけられ、警察の取り調べを受ける物語です。整は独特の思想と語り口を持ち、警察署の刑事たちは次第に彼の魅力に引き込まれていきます。

物語の舞台は冬のある日、整がカレーを作っている最中に警察が訪れ、彼を任意同行するところから始まります。被害者は整の同級生であり、整に似た人物と口論していたことが目撃されているため、彼は疑われることになります。整は冷静に状況を分析し、警察に再調査を求めるなど、真相解明に向けて動き出します。

この漫画の魅力は、何と言っても整の論理的思考と鋭い観察眼です。一見不利な状況に置かれた彼が、次々と不利な証拠を突きつけられながらも冷静に対応し、真実に迫っていく姿は、ミステリーファンにはたまらない展開です。また、整の独特なキャラクターが物語を一層引き立てています。彼の天然パーマと無表情な顔つきは一見すると無関心に見えますが、その内側には深い洞察力と人間理解が隠されています。

さらに、警察内部の人間ドラマも見どころの一つです。反抗期の娘に悩む乙部巡査や、先輩らの圧力に苦しむ風呂光巡査、妊娠中の妻に苛立つ池本巡査、そして過去の冤罪事件に囚われている青砥巡査部長など、個性豊かなキャラクターたちが織り成す人間模様が描かれています。これにより、単なるミステリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても深みのある作品となっています。

「ミステリと言う勿れ」は、ミステリー好きならぜひ一度手に取ってみてください。ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです。整の魅力と、彼を取り巻く人々のドラマがあなたを虜にすることでしょう。

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