10巻以内で完結する面白いオススメマンガ30選

「ドラゴンヘッド」は、20世紀最後に放たれた衝撃的な世紀末サバイバル漫画です。修学旅行帰りの新幹線でのトンネル落盤事故により、主人公のテルら3人の生存者が、閉ざされた空間で極限状態に追い込まれていく様子が描かれています。

死体の山に囲まれ、酸素も食料も枯渇していく中、少年たちは次第に精神的に追い詰められていきます。恐怖と絶望に支配された状況下で、彼らの心は壊れゆき、狂気と暴力に支配されていきます。

しかし、テルは東京の家族のもとに帰るという希望を胸に、過酷な現実に立ち向かっていきます。富士山の大噴火による荒廃した世界を背景に、人間の本質と究極の恐怖が巧みに描写されています。

「ドラゴンヘッド」は、サバイバルホラーの傑作であり、人間の心の闇と生への執着を赤裸々に描いた作品です。極限状態に置かれた人間の心理を深く掘り下げ、読む者に強烈なインパクトを与えます。このショッキングな世界観と緊張感あふれるストーリーは、きっとあなたを虜にすることでしょう。

「山賊ダイアリー」は、現役猟師でマンガ家の岡本健太郎による実録風の狩猟＆ジビエ漫画です。主人公の岡本は、都会を離れ故郷に戻り、山で狩りをしながら自然と戦う日々を送ります。空気銃や自作の罠を使って鳥や獣を仕留め、イノシシやキジなどの獲物をさばいて食べるまでの過程が描かれています。ウサギの唐揚げ、カモのロースト、カラスの焼き鳥など、山グルメも満載。さらに、山で迷ったときの心得などのサバイバル術も紹介されています。狩猟や食のシーンはほぼ実体験に基づいており、自然と向き合う新米ハンター・岡本の奮闘ぶりが生き生きと描かれた作品です。狩猟や自然に興味がある人はもちろん、サバイバル術や山グルメに興味がある人にもおすすめの漫画です。

フランス革命前夜を舞台に、貧困にあえぐ国を救うため奮闘する平民のギデオンと、目的のためなら残酷な道も辞さない貴族のジョルジュの物語。二人は幼少期に兄弟のように育ったが、今や正反対の立場に立たされている。ギデオンは言葉とペンで平和な世の中を作ろうとするが、ジョルジュは階級制度への憎しみから暴動を煽り、世界を壊そうとする。革命の渦中、ギデオンは愛娘ソランジュを救うためにも奔走する。正義と悪、愛と憎悪が交錯する中、二人の共同作業の行く末は血の地獄か、それとも理想の未来か。歴史的事件を背景に、魅力的なキャラクターたちが織りなす壮大な物語は、読む者を革命の世界へと引き込んでいく。

日常の平穏が一変する、恐怖と混乱に満ちた世界を描いた漫画「ワンダーランド」。高校生のゆっこが目覚めると、自分の体が小さくなっていることに気付きます。しかし、それは周囲のすべてが巨大化し、彼女を脅かす恐怖の始まりでした。

愛犬のポコと共に、混沌とした世界に飛び込んだゆっこ。生き延びることができるのでしょうか？そして、彼女を含む多くの人々が小さくなってしまった原因は何なのか？さらに、ゆっこが出会った謎の美少女「アリス」の存在が、物語にさらなる謎を呼びます。

スリルとサスペンスに満ちたダーク・ファンタジーの世界観は、読者を引き込み、ページをめくる手が止まりません。ゆっこの運命や、アリスの正体、そして小さくなってしまった人々の謎が明らかになるにつれ、物語はさらに深みを増していきます。

「ワンダーランド」は、日常の安心感が突如として崩れ去る恐怖と、未知なる世界に立ち向かう勇気を描いた作品です。あなたも、ゆっこと一緒にこの危険な冒険に飛び込んでみませんか？

「電影少女」は、恋愛に臆病な高校生・弄内洋太の成長物語です。片想いの相手が親友を好きだと知り落ち込む洋太が、偶然入った奇妙なレンタルビデオ店"GOKURAKU"で借りたビデオを再生すると、突然、実物の女の子・天野あいがテレビから飛び出してきます。

あいは洋太の恋を応援すると言い出し、一緒に暮らすことになりますが、ビデオガールには『恋愛禁止』の掟があり、2人の仲は一度引き裂かれてしまいます。その後、洋太は後輩と付き合いますが、あいやもえみへの想いに悩まされます。

さまざまな出来事を通して、洋太は自分自身の弱さに気付き、人間的に成長していきます。恋愛、友情、自己発見などのテーマが織り交ぜられた、ユニークでハートフルなストーリーが魅力的です。ページ数が多いビッグボリューム版なので、じっくりと物語に浸ることができるでしょう。

「忍空」は、天下分け目の一戦によって何度目かの戦国時代が終わり、平和な時代「EDO」を迎えたところから始まります。しかし、この世から暴力はなくならず、不思議な技「忍空」を使う非情な残党が悪事を働いています。そんな中、主人公の風助は、かつての仲間であり、今は敵対する残党と対峙することになります。

風助は、戦乱で両親を亡くした過去を持ち、忍空を学ぶために師匠の麗朱のもとへ向かいます。そこで出会った仲間たちと共に、戦乱に終止符を打つべく旅をしますが、その途中で「夜叉」連合軍や特殊な僧兵を擁する恍然宗など、様々な敵と戦うことになります。

「忍空」は、非情な残党との戦いや、風助の過去、仲間との絆など、様々な要素が絡み合った物語です。忍者の技を使った迫力あるアクションシーンや、登場人物たちの心理描写にも注目です。平和な時代を迎えたはずなのに、なぜ残党が現れたのか。風助と残党の関係とは。そんな謎を解きながら、風助たちの活躍を見守ってください。

血界戦線―魔封街結社―は、異界と現世が交わる魔都ヘルサレムズ・ロットを舞台に、世界の均衡を守るために活躍する秘密結社ライブラの物語です。麻薬・エンジェルスケイルの謎を追うライブラのリーダー、クラウスは、情報を得るために異界の有力者とゲーム勝負に挑みます。一方、偏執王アリギュラが狙うのは、累積懲役1000年超の服役囚「ブローディ&ハマー」。彼らの釈放を選ぶライブラと、周囲を破壊するアリギュラの対決が繰り広げられます。ダークファンタジーとアクションが融合した、スリリングでユニークな世界観が魅力の作品です。内藤泰弘先生の迫力あるアートワークと、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、読む者を虜にすること間違いなしです。

「ライジング インパクト」は、元気いっぱいの小学生・ガウェインが、ゴルフの楽しさに目覚め、世界一のプロゴルファーを目指す物語です。祖父との暮らしから一転、女子プロゴルファー・西野霧亜との出会いをきっかけに、ガウェインは夢に向かって一歩を踏み出します。

優秀なJr.ゴルファーが集うキャメロット学院の日本校に転入したガウェインは、かつてのライバル・祐美子と再会。しかし、転校初日に6年生のライザーとのドライバー勝負に巻き込まれ、退学の危機に直面します。

ガウェインの情熱と才能、そして仲間たちとの絆が、彼を成長へと導いていきます。ゴルフを通して描かれる友情、ライバル関係、そして自分自身との戦いは、読者の心を揺さぶるでしょう。

ページ数の多いビッグボリューム版で、ガウェインの成長物語を存分に楽しめます。夢に向かって全力で突き進む主人公の姿に、きっと勇気づけられるはずです。

「奴隷区 僕と23人の奴隷 1」は、欲望と復讐に満ちた壮絶なサバイバルゲームを描いた作品です。SCMという特殊な器具を使えば、どんな勝負でも勝てば相手を奴隷にできるという設定が斬新で興味をそそられます。主人公のリュウオウは、ジュリアやアタルなど5人の奴隷を率いる謎多き人物で、その正体が気になるところです。また、犬に負けたゼンイチの運命にも注目が集まります。24人の登場人物それぞれが抱える欲望と目的が絡み合い、予測不可能な展開が待っています。「E★エブリスタ」で人気を博した小説が待望の漫画化を果たした本作は、サバイバルゲームや人間ドラマが好きな方にぜひおすすめしたい一冊です。

「イノサン」は、18世紀のフランス革命を舞台に、死刑執行人の家系に生まれたシャルル-アンリ・サンソンの人生を描いた歴史大河ストーリーです。身分制度に縛られた過酷な運命に立ち向かいながらも、純真な心を持ち続けるシャルルの姿は、読む者の心を打つでしょう。革命前夜のパリの情勢や、マリー・アントワネットをはじめとする歴史上の人物たちとの交流など、歴史的背景も丁寧に描かれています。シャルルが死刑廃止を願いながらも、運命に翻弄されていく様子は、彼の内面の葛藤を見事に表現しています。また、サンソン家の家族の絆や、反逆組織との関わりなど、多様な人間ドラマが展開されます。歴史や人間性に興味がある方には是非おすすめしたい作品です。

「寄生獣」は、人間社会に紛れ込んだ寄生生物との戦いを描いた衝撃的な作品です。高校生の新一とその右手に寄生したミギーは、人間を捕食する他のパラサイトと戦いながら、自分たちの存在意義を模索していきます。

新一は、パラサイトによる残虐な殺人を目の当たりにし、「あんなヤツがこの世をウロウロ歩きまわってるってことが……たまらないんだ！！」と葛藤します。一方で、ミギーとの共生生活を通じて、生命の多様性や価値についても考えさせられます。

作品は、人間とパラサイトの対立だけでなく、新一とミギーの絆や成長も丁寧に描写しています。時に残酷で衝撃的なシーンもありますが、それらは作品のメッセージを強調するために必要不可欠な要素となっています。

「寄生獣」は、生命の本質や人間性について深く考えさせられる作品であり、SF・ホラー・アクション・ヒューマンドラマの要素が見事に融合された傑作です。ぜひ、この作品を通じて、生命の意味や自分自身の存在について考えてみてください。

高校2年生の橘あきらは、感情表現が少ないクールな女の子。彼女が密かに想いを寄せているのは、バイト先のファミレス店長だ。寝ぐせがついていたり、チャックが開いていたり、後頭部に10円ハゲがあったりと、どこか冴えないおじさんだが、あきらの心は揺れ動く。17歳の少女と45歳のおじさん、28歳も年の離れた二人の恋の行方は？青春真っ只中のあきらと、人生の折り返し地点に差し掛かった店長が織りなす、胸キュンの恋愛ストーリー。等身大の登場人物たちが繰り広げる、リアルで切ない恋模様に、きっと共感できるはず。

「Dr.スランプ」は、天才科学者(？)の則巻千兵衛が作った人間型ロボット・アラレちゃんを中心に、ペンギン村を舞台としたパワフルでハチャメチャなギャグ漫画です。個性あふれるキャラクター達が続々登場し、アラレちゃんの予測不可能な行動に翻弄される日常が描かれています。そんな中、地球に凶悪(？)な宇宙人「ニコチャン大王」が現れ、地球征服を企んでいることが判明！宇宙船に連れて来られたアラレとガッちゃんの予想外の行動にも注目です。鳥山明先生の独特な世界観とユーモアあふれるストーリーが魅力の作品で、1980年から1984年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、第27回小学館漫画賞を受賞しました。全18巻のビッグボリュームで、長く愛され続けている名作ギャグ漫画です。

押見修造の「漂流ネットカフェ」は、エロと純愛が同居する独特の作風で多くの支持者を持つ作家ならではの、突発的空間断絶ラブストーリーです。主人公の土岐耕一は、妻との喧嘩の後、偶然入ったネットカフェで中学時代の初恋の相手・遠野果穂と再会します。しかし、その夜、ネットカフェの外の街が消えてしまい、店内に取り残された20人の客たちは、異次元に漂流してしまったことに気づきます。

暴力男や生意気な小僧、ギャルにサラリーマンなど、日常では接点のない人々が集まったネットカフェで、土岐と遠野を中心に、元の世界に戻る方法を模索する物語が展開されます。非日常的な状況下で、登場人物たちの人間関係や心理が巧みに描かれ、読者を引き込んでいきます。押見修造ならではのエロスと純愛が織り交ぜられた、スリリングでハートフルな作品です。漫画アクション連載の最新作「漂流ネットカフェ」は、押見ワールドの魅力が存分に発揮された一作であり、ぜひ多くの人におすすめしたい作品です。

漫画「HELLSING」は、吸血鬼による残虐な事件が頻発する20世紀末の英国を舞台に、反キリストのバケモノを狩る機関「HELLSING機関」の活躍を描いた作品です。主人公のアーカードは、自身も吸血鬼でありながら、その圧倒的な力で吸血鬼討伐のエキスパートとして活躍します。事件に巻き込まれ吸血鬼となったセラス・ヴィクトリアも機関に加わり、団長インテグラルの指揮のもと、吸血鬼事件の鎮圧に向かいます。

作品の見どころは、アーカードの不死身の肉体と圧倒的な戦闘能力、そして彼を中心とした個性的なキャラクター達の活躍です。また、ヴァチカンの「イスカリオテ機関」やナチス残党による組織「ミレニアム」など、様々な勢力が入り乱れる複雑な関係性も見応えがあります。

ダークでグロテスクな世界観、スタイリッシュなアクションシーン、そして予測不能な展開が魅力の「HELLSING」。吸血鬼モノが好きな方はもちろん、ダークファンタジーやアクション作品が好きな方にもおすすめの作品です。

「僕だけがいない街」は、売れない漫画家・藤沼悟が持つ特殊能力「再上映（リバイバル）」を軸に、過去と現在を行き来しながら、母親の死の真相と連続誘拐殺人事件の謎に迫るサスペンスフルな物語です。悟が18年前の過去に戻された時、母親の笑顔と共に出会ったのは、事件で殺されるはずの少女・雛月加代でした。彼女の運命を変えることが、現代に戻るための鍵となるのですが、加代の「あたしの為に人を殺せる？」という言葉に、悟は戸惑います。過去を変えることで、未来はどう変わるのか。そして、加代を救うために、悟は何をすべきなのか。次々と明かされる衝撃の真実に、読む者は息をのむこと間違いなしです。タイムリープものの金字塔とも言える本作は、ミステリー好きにはもちろん、人生について考えさせられる作品を求める方にもおすすめです。

東京の裏社会で繰り広げられる、借金まみれの主人公・加藤の壮絶な生き様を描いた衝撃の漫画「東京闇虫」。謎の男との出会いから始まる加藤の危険な仕事は、大金を得ることができるが、その代償は想像を絶するものだった。東京の闇に飲み込まれていく加藤は、ヤクザとの抗争や地下アイドルの借金取りなど、次第に過酷な状況に巻き込まれていく。極限状態に追い込まれた加藤と相棒・愛場の運命は？そして、全財産を賭けた裏ギャンブル・脱糞杯の行方は？人生の底辺で泥まみれになりながらも、必死に生きようとする加藤の姿に、読む者は心を揺さぶられずにはいられない。社会の闇と人間の弱さを赤裸々に描いた、衝撃のサバイバルストーリーが今、幕を開ける！

高校生の瀬戸一貴を中心に、同級生の葦月伊織や幼馴染みの秋葉いつきとの恋愛模様を描いた、甘酸っぱくも切ない青春ラブストーリーです。
主人公の一貴が、伊織への想いといつきの想いの間で揺れ動く姿は、多くの読者の共感を呼ぶでしょう。恋愛に悩む高校生の心情が丁寧に描かれています。
作者の桂正和氏は、美少女キャラクターを魅力的に描くことで知られており、本作でもヒロインたちの可愛らしさが存分に表現されています。
高校生活を舞台に、恋愛だけでなく友情や成長といったテーマも織り交ぜながら、登場人物たちの関係性の変化を丁寧に描いています。
高校卒業後の一貴の物語も描かれており、成長した登場人物たちの姿を見ることができます。読者も一緒に成長した気分を味わえるでしょう。
ビッグボリュームの単行本なので、じっくりと物語に浸ることができます。長く付き合える作品です。
純愛物語の傑作と評されるだけあり、恋愛マンガが好きな方にはぜひおすすめしたい一作です。
甘酸っぱい高校生の恋愛模様を楽しみたい方、キュンとする青春ストーリーを読みたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

鳥飼茜の青年誌最新作「先生の白い嘘」は、男女間の性の不平等という重要なテーマを鋭く切り込んだ問題作です。主人公の高校教師・原美鈴の平穏な日常が、友人の婚約者である早藤の登場によって揺らぎ始めるストーリーは、読者を引き込む展開となっています。作者の鳥飼茜は、「このマンガがすごい！オンナ編」2014で第9位を獲得した注目の作家であり、本作でもその力量を存分に発揮しています。男女の関係性や性をめぐる問題を、登場人物の心理描写を通して深く掘り下げた作品は、読む人の心に強い印象を残すでしょう。現代社会における男女の不平等や、人間関係の複雑さについて考えさせられる一冊です。

「僕たちがやりました」は、金城宗幸と荒木光による衝撃的な青春漫画です。一見平凡な高校生活を送る主人公たちが、友人の仇討ちのために爆弾を仕掛けたことから、予想外の大惨事へと発展していきます。彼らの行動は、友情、正義、そして罪と罰について深く考えさせられます。

この作品は、「今日」に満足している若者たちの「そこそこ」の生き方を描きながらも、その先にある重大な結末を鮮烈に描き出しています。読者は、主人公たちの選択と運命に息をのむことでしょう。

金城宗幸と荒木光という実力派作家のタッグによる、因果応報と驚天動地のストーリー展開は、賛否両論を巻き起こすこと必至です。もし、あなたが青春の光と影、そして人生の岐路に立たされた若者の姿に興味があるなら、この作品は必読です。「僕たちがやりました」は、あなたの心に深い印象を残すことでしょう。

周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹は、自分を女性として認めるために秘密の儀式を行っています。そんな由樹の周りに、女装趣味を持つ佳人と、男を見下す未果子が現れ、由樹の心に変化が訪れます。

3人はそれぞれ「ヒメゴト」を抱えながら、19歳ならではの欲望と制服をめぐる物語を繰り広げていきます。自分らしさと向き合い、他者との関係性の中で成長していく姿が描かれた作品です。

等身大の登場人物たちの葛藤と心の動きが丁寧に描写されており、読み手の共感を呼ぶことでしょう。少女漫画ならではの繊細なタッチで、10代後半の多感な時期の心の機微が巧みに表現されています。思春期特有の悩みを抱えている人や、自分探しの旅の途中にある人におすすめしたい作品です。

友達のいない大学生の小森功は、ある日尾行していた女子高生・麻理の体に入れ替わってしまう。女子高生として周りと上手く付き合えない彼だが、次第にその状況を楽しむようになる。やがて、麻理の親友・依に正体がバレるが、本物の小森は尾行を否定。一体何が起きているのか。押見修造ならではの衝撃の展開が待ち受ける、『惡の華』『漂流ネットカフェ』で話題の最新作。心の闇や孤独、そしてアイデンティティの喪失を鋭く描いた、読む者の心を揺さぶる問題作。

「骨が腐るまで」は、幼なじみ5人組が11歳の夏に犯した殺人事件を中心に展開するミステリー漫画です。彼らは罪の意識を忘れないために、毎年夏に死体を確認する儀式を行っていました。しかし、5年後の16歳の夏、事件の真相を知る謎の男から脅迫電話を受け、5人は次々と過酷な指令を実行させられていきます。白骨化した死体、暴かれる嘘、姿なき脅迫者、命の危機など、次第に明らかになる真実と、それぞれの登場人物の心理描写が見事に絡み合い、読者を物語に引き込んでいきます。友情、裏切り、罪悪感、そして救いのない現実を描いたこの作品は、ミステリー好きにはもちろん、人間ドラマが好きな方にもおすすめできる秀作です。一度読み始めたら、最後まで手が止まらなくなること間違いなしの、衝撃的で忘れられない物語が待っています。

「いぬやしき」は、平凡で希望も人望もない58歳のサラリーマン、犬屋敷壱郎の人生が一変する物語です。ある日、宇宙人による事故に巻き込まれ、機械の身体で蘇った犬屋敷は、自分の存在意義を問い始めます。

人助けをきっかけに、犬屋敷は自分の能力を他人のために使うことに生きがいを見出していきます。現代医療では助からない重病人も治癒させるほどの力を持った彼は、より多くの人を救うことを決意するのです。

『GANTZ』で漫画表現の極地を切り拓いた奥浩哉が描く、この作品は全く新しい世界観を提示しています。人間とは何か、生きる意味とは何かを問いかける、深い思索を喚起する作品です。

犬屋敷の人生の激変と、そこから始まる彼の新たな生き方は、読む者に大きなインパクトを与えるでしょう。人生に悩む全ての人に、ぜひおすすめしたい漫画です。

「セトウツミ」は、関西の男子高校生、瀬戸と内海の日常を描いた漫画です。彼らは放課後、いつもの河原で時間をつぶします。猫と遊んだり、トランプをしたり、関西弁で無駄話をしたりと、まったりとした時間を過ごします。一見何の目的もないように見えますが、実は内海には家族を抹殺する計画があり、河原での時間つぶしはそのためのアリバイ作りでした。しかし、瀬戸によって計画は失敗に終わります。内海は、河原で過ごした時間が自分にとって大きな意味を持っていたことに気づき、もう少しだけ河原で時間をつぶそうと決意します。「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」という言葉に象徴されるように、「セトウツミ」は、何気ない日常の中にある青春の意味を問いかける作品です。クスっと笑えてクセになる、クールでナナメでシニカルな男子高校生の放課後トークが魅力の漫画です。

時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野太一は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で謎の美青年・沢村鉄雄（テツオ）に救われる。テツオは「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」と言うが、その正体は男を装う女であった。

百数十年も動かなかった時計塔が、2年前の夜、ただ一度だけ動いた。昭和27年6月23日、藤宮たつが養女・麗子に惨殺された夜のことである。

天野はテツオとともに時計塔に隠された秘密に迫ろうとするが、莫大な財産を巡って様々な事件に巻き込まれていく。顔の見えない殺人鬼「死番虫」との対決を決意した天野は、その正体かもしれない死んだはずの麗子の写真を手に入れるため、テツオと共に瀬戸内のとある島へと向かう。

しかし、一見平和なその島で天野達が見たものは、古来受け継がれる秘密の因習と、今も繰り返される悲劇の掟であった。その真相に触れてしまった天野の運命は──。

ミステリー、サスペンス、ホラー要素が絶妙に絡み合った、昭和29年の神戸を舞台にした漫画「幽麗塔」。謎めいた美青年テツオの正体と、時計塔に隠された秘密、そして悲劇の因習が織りなす物語は、読者を最後まで飽きさせない。

「ファイアパンチ」は、雪と飢餓と狂気に覆われた世界を舞台に、再生能力を持つ少年アグニの壮絶な復讐劇を描いたダークファンタジー漫画です。

文明崩壊後の過酷な世界で、アグニは妹を守るために自らの肉体を犠牲にしますが、悲劇的な出来事により妹を失ってしまいます。顔の炎を消すことに成功したアグニは、復讐のために旅に出ますが、その道のりは予想外の展開の連続です。

衝撃的な設定と驚愕の展開が次々と繰り広げられる本作は、「序破急」の3部構成になっており、読者を物語に引き込んでいきます。過酷な状況下で生きる登場人物たちの心理描写も秀逸で、彼らの選択や行動に注目が集まります。

ダークファンタジーや衝撃的な展開が好きな方にはおすすめの作品です。独特の世界観と予測不能なストーリー展開が、読者を魅了すること間違いなしです。

「1／11　じゅういちぶんのいち」は、サッカーに限界を感じ夢を諦めた少年、安藤ソラの物語です。しかし、女子日本代表の若宮四季との出会いが、彼の心に眠っていた情熱を呼び覚まします。この漫画は、ソラを中心に、夢を追う人々の姿を繊細なタッチで描いています。控えに甘んじる2ndGK、恋愛に悩む女子高生、ゴールを決められない少年など、様々な悩みを抱えながらも前を向いて歩む登場人物たちの姿は、読む人の心を打つでしょう。時空を超えて紡がれる、彼らのドラマは、あなたに勇気と希望を与えてくれるはずです。人生の壁にぶつかった時、この作品を手に取ってみてください。きっと、新しい一歩を踏み出す力を与えてくれるでしょう。

「クズの本懐」は、一見理想的なカップルに見える安楽岡花火と粟屋麦の秘密の関係を描いた純愛ストーリーです。二人は互いに叶わぬ恋心を抱えながら、お互いの孤独を慰め合うために「契約上の恋人」として付き合っています。

花火は幼馴染の鐘井鳴海に、麦は元家庭教師の皆川茜に恋心を抱いていますが、両想いになれない現実に苦しんでいます。そんな中、花火と麦は互いの痛みを理解し合い、身体的な欲求を満たし合う関係を築きます。

しかし、この関係は決して健全とは言えません。二人は本当の愛を求めながらも、その代償として大切な人を傷つけ、自分自身も傷ついていきます。純粋な想いゆえに歪んでしまった関係性が、読む人の心を揺さぶります。

「クズの本懐」は、誰もが経験する恋愛の苦しみや葛藤を、リアルかつ繊細に描写した作品です。理想と現実のギャップに悩む若者の姿を通して、人間関係の複雑さと愛の本質を問いかけてくれます。純愛の名を借りた、切なくも美しい青春ストーリーをぜひ体験してみてください。

「刻刻」は、平凡な日常が一転、非日常の世界へと変貌する衝撃的なストーリーが魅力の漫画です。主人公・佑河樹里が、家族を救うために止界術を使い、時間が止まった世界で繰り広げられる戦いは、読者を釘付けにします。さらに、止界の謎や、樹里の特殊能力の秘密が徐々に明らかになっていく展開は、ページをめくる手が止まりません。家族の絆や、自分の運命と向き合う樹里の成長も見どころの一つです。そして、止界術を巡る「真純実愛会」との対立は、物語にスリリングな緊張感を与えています。独特な世界観と、予測不可能な展開が織りなす「刻刻」は、アクションや超能力物が好きな人にはもちろん、日常の裏に隠された非日常を探求したい人にもおすすめの一作です。